文字サイズ

  • 小
  • 中
  • 大
佐賀県杵島郡白石町大字福吉2070-2

目の病気

治療・手術を行うことで改善が見込める病気と、
必要な治療を行わなければ悪化する病気(特に自覚症状に乏しいものが要注意!)があります。
気になる目のお悩み・症状があればお早めにご相談ください。

白内障

主に加齢によって、水晶体(眼の中のレンズ)が濁る病気であり、濁り越しに見るために「かすんで見える。かえって眩しい」などの症状が現れます。

40代から水晶体の濁りは始まっており、進行リスクとして、他の眼疾患や外傷、近視、糖尿病、ステロイド治療などがあります。
進行を遅らせる点眼薬はありますが、手術以外の改善方法はありません。(世界的にはいまだに白内障が失明原因の1位であり、白内障を治す薬が発明できれば、間違いなくノーベル賞だと言われています)

<手術について>

手術方法としては超音波水晶体乳化吸引術+眼内レンズ挿入術が一般的であり「濁りを取って、代わりに人工レンズを眼の中に入れる手術」と言えます。最近では「すぐ終わる簡単な手術でしょ」と思われている事がありますが、混濁の程度や水晶体を支える組織の弱さで手術難易度は大きく異なっています。

当院ドクターの三根正は佐賀大学医学部附属病院でも、難易度の高い白内障手術を専門に担当しております。

手術のメリットやリスクなどについても、いつでもお気軽にお尋ね下さい。

また眼内レンズにはピントを合わせる調節力がないので、基本的に手術後も眼鏡が必要となります。
「術後は眼鏡なしで何でもバッチリ見えるようになった」ということは医学的にはあり得ず、生活の中で困らない程度になったということです。手術後1~2ヶ月頃に、運転用や手元用など生活に合った度数の眼鏡を作ります。

白内障手術の進歩に伴い日帰り手術を行う病院が多いですが、術直後は頻回の受診が必要であり、運転再開時期も経過によって異なります。
佐賀県は自家用車での来院が非常に多いため、三根眼科では手術日から1泊2日での入院手術にも対応しています。

<多焦点眼内レンズについて>

眼鏡やコンタクトレンズに多重焦点タイプ(遠近両用)があるように、眼内レンズにも多焦点眼内レンズがあります。
保険外診療となりますが、2008年より“多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術”が先進医療として承認され、現在は白内障手術の約1%が多焦点眼内レンズで行われています。(現時点では三根眼科は先進医療実施施設としての認定はなく、三根眼科で行う場合は保険外診療となります)

多焦点眼内レンズで、よく勘違いをされているのが「手術後は眼鏡なしで何でもバッチリ見えるようになる」や「高額なレンズを使ったから、より良く見えて当然だ」などの間違った認識です。三根正は佐賀県医療センター好生館で100例以上の多焦点眼内レンズ手術症例を担当しており、満足度の高い方も低い方も経験しました。

まず理解が必要なことは、多焦点レンズによる見え方が単焦点レンズより優れているわけではないということです。焦点が合う1ヶ所の見え方で比較すると、単焦点レンズの方がクリアに見えます。多焦点レンズは1ヶ所の見え方の質にこだわるのでは無く、見える範囲を広げ、日常生活でなるべく眼鏡を使いたくない人に向いています。
また、強い乱視や緑内障など白内障以外の疾患がある場合は、多焦点レンズだと却って見え方が落ちるため注意が必要です。

多焦点眼内レンズに関しての質問なども、いつでもお尋ねください。

緑内障

日本人の失明原因1位であり、早期発見と定期検査が重要な病気です。
眼圧が高い状態が続くと視神経が圧迫されて徐々に視野が障害され、失明に至ります。

緑内障のリスクとして、近視、家族歴(家系)、落屑症候群(眼の中のフケの様なもの)、外傷、ステロイド治療などがあり、特に注意が必要なのは、まず30~50代で発症される近視の方です。
発症後の人生が長い分、十分に進行を抑制する必要があります。当院ではコンタクトレンズ検診であっても、必ず眼底診察を行い、早期発見に努めています。

一方で、ほとんど眼科を受診したことがない自営業などの方も緑内障が隠れていることがあります。
健康診断の眼底写真は緑内障をチェックする目的が大きく、会社健診や人間ドックなどで経験がなければ、末期に進行するまで発見が遅れてしまいます。

「自分は昔から眼が良いから、眼科とか一度も行ったことがない」という方も、ぜひ一度眼科受診をお勧めします。

緑内障の治療は「眼圧を下げて、視野障害の進行を遅らせる」ことが最重要であり、点眼→(内服)→手術という段階があります。

点眼は多様な種類があり、それぞれ投与方法、副作用、費用などが異なります。

数種類を組み合わせることも多く、患者様の年齢やライフスタイルに応じて適切な選択が必要です。特に副作用の出現は個人差が大きく、点眼などでお悩みがあれば、ぜひご相談下さい。

内服薬は眼圧下降効果が高いものの、手足のしびれ、尿路結石、不整脈などの副作用の危険性があり、長期投与は困難です。

数種類の点眼を行っても視野が徐々に増悪する場合は眼圧を下げる手術が必要となります。

手術は線維柱帯切開術、線維柱帯切除術が主に行われますが、あくまでも眼圧を下げる手術であり、失った視野が良くなることはありません。
複数回の手術が必要になることもあるため、現在の三根眼科では佐賀大学医学部附属病院に紹介の上、三根正が手術・術後管理を行っています。

加齢黄斑変性

抗VEGF薬の硝子体内注射(眼球に直接注射します)が必要ですが、感染症など重篤な合併症のリスクもあるため、硝子体注射を行っている施設は限られています。

佐賀県では大半を佐賀大学医学部附属病院で注射を行っていますが、基本的に2~3ヶ月毎の定期注射が必要なため、三根眼科でも2016年より硝子体注射を行っています。高額な注射薬であり、投与方法・間隔などが症例に応じて大きく異なるため、科学的根拠に基づいた説明を心がけています。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎の患者さんは全国で2000万人と推定され、季節性(花粉など)・通年性(ハウスダストなど)アレルギー性結膜炎に分かれます。

主症状として眼のかゆみがあり、眼を擦ってしまうと、さらに症状が悪化し、結膜や角膜を傷つけ、眼がゴロゴロしたり、かすんだり、痛みがでたりします。花粉・ハウスダストなどのアレルゲンを回避しながら、薬剤を上手に用いて治療を行えば、症状をコントロールできます。

季節性アレルギー性結膜炎の原因となるものは植物だけでも約60種類といわれ、飛散時期も様々です。最近は、花粉が飛散する2週間ほど前から始める点眼(初期療法)が重要と言われています。早めに点眼を行うことで、症状が出る期間を短くし、症状を軽くすることができます。

市販薬では重篤な症状を抑える点眼はないため、かゆみが出やすい時期を把握し、症状が出る前に眼科を受診することが大切です。

弱視・斜視

出生直後の赤ちゃんは明るいか暗いかぐらいしか分かりませんが、生後2ヶ月で物の形や色が分かるようになり、3~4ヶ月で動くものを眼で追って動かすようになります(追視)。

1歳で視力0.1程度、3歳で0.6~0.9程度と急速に発達し、5歳頃から1.0以上で安定します。視力発達のためには、日常生活で眼を開けていろいろなものを視て、眼からの刺激を脳が正しく理解する必要があります。弱視とは年齢と比較して視力発達が抑えられている状態で(眼鏡をかけても年齢相当の視力が出ない)、眼鏡をかければ十分に見える単純な近視とは異なります。

弱視には先天性白内障や眼瞼下垂など、十分な光が網膜に到達しない遮蔽弱視や、強い遠視などによる屈折異常弱視、斜視により両眼ともの視力が十分に発達しない斜視弱視など分類が分かれており、正確な診断と適切な治療・経過観察が必要です。眼の機能の発達に最も大切なのは幼児期であり、3歳児健診での視力検査などは必須です。

その他にも「いつも頭を傾けてものを見る、眼を細めて見ている」など見かたに異常を感じたら、まず一度眼科受診をお勧めします。片眼がよく見える場合は視力検査が上手になるまで気付くのが遅れることも多く、確認方法として“片眼ずつ隠してみて、どちらかの時だけ子供が嫌がらないか(嫌悪反射)”をお家で試してみることをお勧めしています。

斜視とは、ものを見るときに片方の眼が目標と違う方向を向くことで、子供の2%程に認めます。原因や程度に応じて眼鏡矯正や手術が必要となるため、眼科での経過観察が必要です。精密検査が勧められる場合は、佐賀大学病院や佐賀県医療センター好生館でのフォローを行っていくことが多いです。